「内装タイルには、どのような種類があるの?」「自分に合った内装タイルは、どうやって選ぶの?」など、内装にタイルを使用する際、さまざまな疑問が浮かびますよね。
せっかくおしゃれな空間に仕上げるのであれば、自分の気に入ったデザインで、使用箇所に適したタイルを選びたいですよね。
実は、内装タイルにはさまざまな種類があります。種類ごとに適した場所や、インテリアに合わせたタイルを選ばなければ、お部屋の空間や建物自体の耐久性に悪い影響が出てしまう恐れもあるでしょう。
そこで、今回の記事では内装に使われるタイルの種類や特徴、選び方などを徹底解説していきます。内装にタイルの使用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
内装タイルとは?
内装タイルとは、家の中で使えるタイルのことをいいます。
浴室やキッチン、リビングのインテリアとしても使われる建築材です。内装に使われるタイルの特徴としては、熱に強い耐熱性や、水に強い耐水性を備えていることが挙げられます。
また、外壁にも使われるほど耐久性が高く、あらゆる場面で活躍してくれる万能な建築材なのです。個人の住宅にはもちろん、カフェや飲食店、銭湯でも使用されています。
内装タイルの種類
内装タイルには、多くの種類が存在します。
ここでは、各項目ごとに見る内装タイルの種類を解説していきます。
タイルを内装に使おうか考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
タイルの素地質3つ
タイルの素地質には、大きく分けて3つの種類があります。
それぞれの特徴は、以下のとおりです。
1.磁器質:1,250度以上で焼き上げたタイル。吸水性が低く、洗面所やキッチンなどの水回り、玄関の床に向いている。
2.せっ器質:1,200度前後で焼き上げたタイル。吸水性は中程度。
3.陶器質:1,000度以上の低温で焼き上げたタイル。吸水性は高い。内装で使われることが多い。
釉薬(ゆうやく)の有無
釉薬とは、タイルの表面に塗る薬品のことをいいます。釉薬を塗るかどうかで、仕上がりも大きく異なります。
釉薬タイル:表面に艶や光沢が出る。水や汚れを防ぐ効果があり、お手入れが簡単。
無釉タイル:水や汚れを吸いやすい。しかし、素材がそのままに出るため、質感を楽しめる。
内装タイルの形4つ
内装タイルの形は、さまざまな形状の種類があります。
ここでは、内装に使われる主な形をご紹介します。
1.四角形
2.長方形
3.六角形
4.ランタン型
内装に使われるモザイクタイルなどは、四角形が多く、自由度の高いタイルです。
長方形は、サブウェイタイルといって、ニューヨークの地下鉄ホームを発祥とするデザインで、海外風な空間に仕上がる形をしています。
そのほかにも、六角形やランタン型などがあり、好みに合わせて理想の空間を演出することが可能です。
内装タイルのサイズ
内装のタイルには、大きめのものと小さめのものがあります。
・大判タイル
・中判タイル
・小型タイル(モザイクタイル)
大判タイルは、300×300mm以上のサイズで、高級感のある見た目が特徴です。目地が少ないためお手入れは簡単ですが、施工に時間がかかり、費用が高額になる傾向もあります。
中判タイルはそれよりも小さめなサイズの内装タイルです。
モザイクタイルは、50平方センチメートル(約7.1cm)以下のタイルです。デザイン性が高く、カラーバリエーションも豊富なので、さまざまな場面で使用されます。
タイルを内装に使用するデメリット
タイルを内装に使用すると、インテリアに彩りやアクセントを加えることが可能です。さらに、耐久性も高く、耐火性や耐水性もあるため、キッチンや水回りでは非常に重宝します。
しかし、内装タイルにもデメリットは存在します。
以下のデメリットに注意しながら、内装タイルの種類を考えると良いでしょう。
・クロスよりも施工費用が高い
・目地に汚れが溜まり、お手入れ必要
・衝撃に弱く、ひび割れや欠けが生じる恐れがある
タイルを内装にするとき、まずデメリットとなるのが、価格の面です。クロスに比べてタイルの価格は高額になる場合が多く、初期費用が高くなります。
また、目地に汚れが溜まるため、定期的なお手入れが欠かせません。
床にタイルを敷き詰める場合だと、物を落とすなどの衝撃に弱く、割れたり欠けたりする恐れもあります。特に玄関タイルなどは注意が必要でしょう。
ただし、傷や汚れが付着しやすいクロスに比べ、タイルはお手入れさえすれば見栄えを維持できます。
内装タイルの選び方
内装タイルの種類をご紹介してきました。
さまざまな種類があり、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこでこの章では、ご自身の自宅にピッタリな内装タイルを選ぶために、内装タイルの選び方をご紹介します。
ぜひ、ご自宅や店舗の内装を考えるときの参考にしてみてください。
使用する場所に合わせる
内装にタイルを使用する際、まず初めに考えたほうが良いのは、使う場所の特徴とタイルの特徴が合うかどうかです。
たとえば、キッチンや洗面台などの水回りは、吸水性の低い磁器質を使う。
リビングや廊下の壁には、インテリア性の高い大判タイルを使うなど、タイルの使用する場所に合わせたタイル選びが重要になります。
インテリアに合わせる
タイルを内装に使用する際は、インテリアとの相性も考えてみましょう。
たとえば、カフェライクな落ち着いたインテリアであれば、サブウェイタイルのような海外風でおしゃれなタイルがおすすめです。
白を基調とした清潔感あふれるインテリアであれば、グレーの大判タイルなどで高級感をプラスしても良いでしょう。
好みに合わせる
何といってもデザイン性の高さが魅力の内装タイル。
カラーや形状などを見て、自分の気に入ったタイルを選ぶと良いでしょう。
使用する場所を考えながら、特徴に合ったタイルで、自分好みのデザインを探してみてください。
インテリアにも馴染んで、自分だけのおしゃれな空間を作ることが可能です。
まとめ
内装タイルの大きさや素地質、形状などの種類について解説してきました。
タイルは耐久性が高く、デザイン性も高いことが特徴です。
自分だけの、お気に入りの空間を演出するためには、内装タイルが欠かせません。タイルを選ぶ際は、使用する場所や好みに合わせて選んでみてください。